密勅
みっちょく
名詞
標準
secret order of the Emperor
文例 · 用例
待設けたる斉泰は、たゞちに符を発し使を遣わし、往いて燕府の官属を逮捕せしめ、密に謝貴張※をして、燕府に在りて内応を約せる長史葛誠、指揮盧振と気脈を通ぜしめ、北平|都指揮張信というものゝ、燕王の信任するところとなるを利し、密勅を下して、急に燕王を執えしむ。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
いずくんぞ知らん、その日は薩長二藩に対し、討幕の密勅が、下された日である。
— 菊池寛 『鳥羽伏見の戦』 青空文庫
他の一派は、岩倉を中心とする排幕派で、既に討幕の密勅も下っている所へ、大政奉還を申し出でたので、勝手が違ったが、たとえ武力で圧倒できなくなったにしろ、他の手段で、幕府の勢力を蹂躙しようと云うのである。
— 菊池寛 『鳥羽伏見の戦』 青空文庫
足利尊氏は途中|近江鏡ノ宿にて、密勅を蒙るや、之を秘して、何気なく京都を通り、丹波に入つて、足利氏の所領たる篠村八幡宮祠前に於て、勤皇の旗を挙げ、山陰道を上つてゐた千種忠顕の官軍と合して、六波羅を攻めて、之を滅した。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
のみならず、其の前後、徳川征討の密勅が薩長二藩に下つた。
— 塚原蓼洲 『兵馬倥偬の人』 青空文庫
更に左内の手足となつて、密勅事件の裏に活躍した歌弟子、野邨恒見に、愚にも まどへるものか。
— 折口信夫 『橘曙覧』 青空文庫
恒見(淵蔵)は、左内の手足となつて、密勅事件の裏に活躍した人である(永井環其他)。
— 折口信夫 『橘曙覧評伝』 青空文庫
一方には王政復古を急いで国家の革新を改行しようとする岩倉公以下の人たちがあり、一方には天皇の密勅を奏請して大事を挙げようとする会津藩主以下の人たちがある。
— 第一部下 『夜明け前』 青空文庫
作例 · 標準
家康は、朝廷からの密勅を受け、豊臣家討伐の準備を始めた。
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天皇からの密勅は、秘密裏に重臣に伝えられた。
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歴史書には、特定の人物に下された密勅の記録が残されている。
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