茶匙
ちゃさじ
名詞
標準
文例 · 用例
彼女は二度目の成功を期待しながら、執念深く同じ行為を繰返して、再度|茶匙を床に落した。
— 萩原朔太郎 『ウォーソン夫人の黒猫』 青空文庫
茶匙に砂糖一ぱい、ポートワイン三分の一。
— 岡本かの子 『バットクラス』 青空文庫
この散弾こそ、スマイリイが沼地へ下りて行った留守の間に、旅の男が蛙をつかまえて、茶匙に二杯ほど無理強いに飲み込ませたものでした。
— 薄田泣菫 『初蛙』 青空文庫
茶匙11・25(夕) 住友の鈴木|馬左也氏が中学時代に甚く世話になつた教師がある。
— 大正五(一九一六)年 『茶話』 青空文庫
それから一週間程経つて、馬左也氏はある骨董物の売立会で、茶匙を一本二千円で買つた。
— 大正五(一九一六)年 『茶話』 青空文庫
茶匙がそんな値打のあるものか何うか、馬左也氏はよく知らなかつたが、道具屋がさう言つたから、それに違ひあるまいと思つた。
— 大正五(一九一六)年 『茶話』 青空文庫
馬左也氏は二千円を払つて茶匙を受取つた時、覚えずはつと思つた。
— 大正五(一九一六)年 『茶話』 青空文庫
それが今二千円も奮んで茶匙一本を買ふなんて、何て矛盾した事だらう。
— 大正五(一九一六)年 『茶話』 青空文庫