撫でさする
なでさする
動詞-五段-ラ行動詞-他動詞
標準
to caress
文例 · 用例
五年六年、年つき日ごろ、かわい、かわいと、撫でさするまで、情わすれた不義いたずらを、ぶつか叩くか、しもしょうことを、すいた男を添わせてやろと、かかる実意な夫をすてる、冥利すぎます、もったいなさに、天の冥加も、いと可恐しい。
— 泉鏡花 『雪柳』 青空文庫
青年の一言々々は、美奈子のこじれかかろうとした胸を春風のように、撫でさするのであった。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
くろんぼくろんぼのまだうらわかい母親はくろんぼの嬰兒の圓い頭を撫でさすり、乳をのませ、滑るその手もしなやかに黒い頭を撫でさする。
— 北原白秋 『思ひ出 抒情小曲集』 青空文庫
お作は立寄つて脊を撫でさする。
— 岡本綺堂 『近松半二の死』 青空文庫
つまりこういう作中の名句には、王朝の世の節奏がおのずから現われていて、殊に作者の心から発しる一種の靭やかな身振が、読者の胸を撫でさするために、名状すべからざる快感が生じるのである。
— 上田敏 『『新訳源氏物語』初版の序』 青空文庫
青年の一言々々は、美奈子のこじれかからうとした胸を春風のやうに、撫でさするのであつた。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
撫でさするようにあたりの地形を眺めまわしていた彼らの眼は、期せずして向う岸のそういう懸崖に吸いついた。
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫
菊之丞は、撫でさするような目つきで、「しかも、舞台が、寸分の隙もなくつとまったのは、あっぱれ日ごろの心掛けが、しのばれましたぞ――あれでのうてはならぬ。
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫
作例 · 標準
彼女は、眠っている子供の髪を優しく撫でさすった。
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飼い猫が膝に乗ってきたので、背中を撫でさすって可愛がった。
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辛い経験をした友人に対し、彼はただ静かに肩を撫でさすった。
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