殉道
殉道
名詞
標準
文例 · 用例
然れども其楯戟を使ふべき革命軍の将星に至りては、必ず真率なる殉道的赤誠の磅薄として懐裡に盈つるものなくンばあらず。
— 芥川龍之介 『木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)』 青空文庫
然り、狂暴、驕悍のロベスピエールを以てする尚一片烈々たる殉道的赤誠を有せし也。
— 芥川龍之介 『木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)』 青空文庫
一九二八(昭和三年)五月二十一日、西アフリカのゴールド・コースト州アクラ港で研究中の黄熱病にかゝり殉道の死を遂げた時は全世界が哀悼した。
— 土井晩翠 『野口英世博士の生家を訪ひて』 青空文庫
彼女はわたしが殉道に身を投じてゆく破目になるのを知って、いかにも私に勇気づけるように、力強い頼みがいのある顔を見せました。
— クラリモンド 『世界怪談名作集』 青空文庫
然れどもその主動力たるものは、一種宗教的|殉道者の大精神あるを要す。
— 徳富蘇峰 『吉田松陰』 青空文庫
然り、彼の薄胆狂妄なるロベスピールすらなお一片の殉道心を有したりしなり。
— 徳富蘇峰 『吉田松陰』 青空文庫
その従容自若たる、正にこれ哲人の心地、観てここに到れば、吾人は松陰が多くの弱点と欠所とを有するに係らず、ただ愛すべく、敬すべく、慕うべく、仰ぐべく、真個の殉国殉道の達人たるに愧じざるを想見せずんばあらず。
— 徳富蘇峰 『吉田松陰』 青空文庫
父母に対すれば孝となり、兄妹に対すれば友愛となり、朋友に対すれば信義となり、君に対すれば忠となり、国に対すれば愛国となり、道に対すれば殉道となる。
— 徳富蘇峰 『吉田松陰』 青空文庫