塁壁
るいへき
名詞
標準
rampart
文例 · 用例
加うるに南軍は北軍の騎兵の馳突に備うる為に塹濠を掘り、塁壁を作りて営と為すを常としければ、軍兵休息の暇少く、往々|虚しく人力を耗すの憾ありて、士卒|困罷退屈の情あり。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
海岸から折れて一丁も行かない中に、目指す石の塁壁にぶつかる。
— ――ミクロネシヤ巡島記抄―― 『環礁』 青空文庫
塁壁の崩れか、所々に※々たる石塊の山が積まれている。
— ――ミクロネシヤ巡島記抄―― 『環礁』 青空文庫
細川の陣は塁壁堅固の上に銃兵多いから、之を討てば味方に死傷が多かろう。
— 菊池寛 『島原の乱』 青空文庫
丁度人間世界の境の石でゞもあるやうに、境の塁壁でゞもあるやうに、その岩の列が立つてゐる。
— A DESCENT INTO THE MAELSTROM 『うづしほ』 青空文庫
この牢獄のような塁壁が私たちの領土の限界になっていたのだった。
— WILLIAM WILSON 『ウィリアム・ウィルスン』 青空文庫
田圃には、連夜切りあげられた氷板が、長い距離に亘つて正しく積み並べられて、恰も氷の塁壁を築いた如き観を呈する。
— 島木赤彦 『諏訪湖畔冬の生活』 青空文庫
黒い塊りが敵塁の下まで来たから、もう塁壁を攀じ上るだろうと思ううち、たちまち長い蛇の頭はぽつりと二三寸切れてなくなった。
— 夏目漱石 『趣味の遺伝』 青空文庫
作例 · 標準
中世の城跡を訪れると、当時の激しい戦を物語る堅固な塁壁が今も一部残っている。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
敵軍の猛攻を凌ぐために、村の周囲には急ごしらえの土塁と塁壁が築かれた。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
長い年月の風雨にさらされ、かつての威容を誇った塁壁も今は草木に覆われ崩れかけている。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview