桃李
とうり
名詞
標準
peach and plum
文例 · 用例
深窓の美姫、紅閨の艶姐、綾羅錦繍の袂を揃えて、一種異様の勧工場、六六館の婦人慈善会は冬枯に時ならぬ梅桜桃李の花を咲かせて、暗香堂に馥郁たり。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
さるほどに桃李夏緑にして竹柏冬青く、霧芳しく風薫る。
— 泉鏡太郎 『唐模樣』 青空文庫
桃李の道老子の幻想から聖人よ あなたの道を教へてくれ繁華な村落はまだ遠く鷄や犢の聲さへも霞の中にきこえる。
— 萩原朔太郎 『定本青猫』 青空文庫
「四十年前少壮時、功名聊復自私期、老来不識干戈事、只把春風桃李巵」なぞと太平の世の好いお爺さんになってニコニコしながら、それで居て支倉六右衛門、松本忠作等を南蛮から羅馬かけて遣って居るところなどは、味なところのある好い男ぶりだ。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
沈黙は金という言葉あり、桃李言わざれども、の言葉もあった、けれども、これらはわれらの時代を一層、貧困に落した。
— 太宰治 『HUMAN LOST』 青空文庫
洛陽城東、桃李ノ花、飛ビ来リ飛ビ去リテ誰ガ家ニカ落ツ、行ユク落花ニ逢ヒテ長ク歎息ス――まつたくわたしはそんな詩のおもひで、少しばかりの酒にたちまち酔つた。
— 牧野信一 『書斎を棄てゝ』 青空文庫
唐土の桃李園の風流になぞらえて、きょうは燭をとって夜も遊ぶというかねての計画であるので、どの座敷でも燈火が昼のようにともされた。
— 岡本綺堂 『玉藻の前』 青空文庫
上野公園の秋景色、彼方此方にむらむらと立|駢ぶ老松奇檜は、柯を交じえ葉を折重ねて鬱蒼として翠も深く、観る者の心までが蒼く染りそうなに引替え、桜杏桃李の雑木は、老木稚木も押なべて一様に枯葉勝な立姿、見るからがまずみすぼらしい。
— 二葉亭四迷 『浮雲』 青空文庫
作例 · 標準
庭には、美しい桃李の花が咲き誇っていた。
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春風に揺れる桃李の木の下で、詩を詠んだ。
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桃李の季節は、いつも心を和ませてくれる。
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標準
person of one's recommendation
作例 · 標準
彼は多くの桃李を育て、社会に送り出してきた。
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先生の元には、多くの桃李が集まってくる。
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その道場の師範は、桃李満門で知られている。
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