入り婿
いりむこ
名詞
標準
man who takes his wife's family name and marries into her family
文例 · 用例
入り婿は、まつぴらです。
— 太宰治 『清貧譚』 青空文庫
はははは、」と豪傑らしく笑つて見せて、「けれども、入り婿は、男子として最も恥づべき事です。
— 太宰治 『清貧譚』 青空文庫
二週間の後彼女はコックのために酌婦に売り飛ばされて、夕張炭田に行き、コックは世帯道具を売って、ある寡婦の家へ入り婿となって、彼自身沖売ろうになり、日用品や、菓子などを舟に積んで、本船へ持って来るようになったことだ、が、これはズッと後の事だ。
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
その疵がもとで死んだともいい、あるいは次郎左衛門と八橋との菩提を弔うために出家したともいい、ある町家の入り婿になって七十余歳で明和の末年まで生きていたとも伝えられている。
— 岡本綺堂 『籠釣瓶』 青空文庫
このきのどくなめに会わされたおかみさんと年が違いすぎるところから察するに、おそらくおまえはあとから入り婿にへえったやつとにらんでいるが、違ったか!
— 袈裟切り太夫 『右門捕物帖』 青空文庫
養子政略、入り婿政略で、学校を出たあとは野となれ山となれ式の生活や、納豆屋の元締をして奢を極めている大学生なぞ、調べるとなかなか面白いがここには略す。
— 夢野久作 『街頭から見た新東京の裏面』 青空文庫
それで、栃の木の所有は田地の所有と同じ格で、嫁入り婿取りなどに、栃の木何本を持って行くとかいって、数の多いのが有福の証となった位、栃の木はつまり食い料でありますから、この近在に栃の木の多いのも道理のことであります。
— 栃の木で老猿を彫ったはなし 『幕末維新懐古談』 青空文庫
上州徳川の所領を失うたといふ徳阿弥父子が、三河の山間松平に入り婿となる迄の間は、遊行派の念仏聖として、諸方を流離したのであつた。
— 折口信夫 『ごろつきの話』 青空文庫
作例 · 標準
彼は、家名を守るために、彼女の家に入り婿として嫁いだ。
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「お父さん、僕、入り婿になること、決めたよ」彼は両親に伝えた。
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親の意向で、彼は入り婿になったが、本人はあまり乗り気ではなかったらしい。
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