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花筐

はながたみ
名詞
1
標準
flower basket
文例 · 用例
花筐』にしておきなさい」(宇佐元緒氏談)          ◇ 当時四国で一番と呼ばれた喜多流の謡曲家池内信嘉氏が或る時、わざわざ只圓翁を尋ねて来て、何かしら一曲聞いてもらった。
夢野久作 梅津只圓翁伝 青空文庫
鋳物の香炉の悪古びに玄ませたると、羽二重細工の花筐とを床に飾りて、雨中の富士をば引攪旋したるやうに落墨して、金泥精描の騰竜は目貫を打つたるかとばかり雲間に耀ける横物の一幅。
尾崎紅葉 金色夜叉 青空文庫
が、古い処と言えば、第九回の文展に出した「花がたみ」は謡曲|花筐に取材したもので、時代は継体天皇の御宇と記憶しますから、随分古い方ではある。
――喜久子姫御用の「春秋屏風」その他―― 画道と女性 青空文庫
と、いうのが、謡曲「花筐」の筋で、照日前の能衣裳の美しさにともない、狂人の表情を示す能面の凄美さは、何にたとえんものがないほど、息づまる雰囲気をそこに拡げるのである。
上村松園 花筐と岩倉村 青空文庫
「お夏狂乱」などで、女人の狂い姿を観てはいるが、お夏の狂乱は「情炎」の狂い姿であって、この花筐の中の狂い姿のように、「優雅典雅の狂い」というものは感じない。
上村松園 花筐と岩倉村 青空文庫
僕の桟敷へ通つたのは「花筐」か何かの済んだ後、「隅田川」の始まらない前のことである。
芥川龍之介 金春会の「隅田川」 青空文庫
演奏されたものは、『自然居士』と『花筐』とで、甲は虚子氏がシテ、碧梧桐氏がワキであった。
内藤鳴雪 鳴雪自叙伝 青空文庫
花筐』はこれも同郷の喜多流で師匠株になっている、金子亀五郎氏がシテで、ワキは同郷の黒田から妻を娶っている宝生新氏が勤めて下さった。
内藤鳴雪 鳴雪自叙伝 青空文庫
作例 · 標準
平安時代の物語には、花筐に桜の花を盛る情景がよく描かれている。
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彼女は摘んできた野の花を花筐にそっと入れた。
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舞台の上には、趣のある花筐が置かれていた。
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