晒し首
さらしくび
名詞
標準
文例 · 用例
斬られた頸は三つも四つも並べて路傍の電柱にぶらさげられ、晒し首にされた。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
いくら晒し首にしたところで、彼等の悪業のむくいとしてはやり足らぬかもしれなかった。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
「やあ、太閤様が晒し首になっている」 人も騒げば、我も騒ぐ。
— 農奴の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
「太閤様の晒し首」 子供たちは嬉しがって騒ぐが、苦笑せぬ大人とてはない。
— 農奴の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
か様に斬りさいなみましたる少女の首を、ザックリ、切断致し、これなるテーブルの上に、晒し首とござあい。
— 江戸川乱歩 『踊る一寸法師』 青空文庫
獄門の晒首や迷子のしるべ、御触れの掲示などにもまたしばしば橋の袂が最もふさわしい地点であると考えられた。
— 寺田寅彦 『さまよえるユダヤ人の手記より』 青空文庫
本当は、旗本の士天野西次郎、一番槍であったが、戸田半平|重之と云う士、此戦い夜明に及ぶかと考え、銀の晒首の指物して乗り込んだのが、折柄のおそい月の光と、塁の焼ける火の光とで目覚しく見えた為に一番槍とされた。
— 菊池寛 『長篠合戦』 青空文庫
その趣意を捨札にして、あすこに晒首にして参れ。
— 夢野久作 『名君忠之』 青空文庫