懐こい
なつこい
形容詞
標準
amiable
文例 · 用例
だが彼女は、相手が多少でも自分に好意を見せると、空々しい程の好意の返礼を胸に抱いて凡てを美化して考へる、人懐こい弱味を持つてゐた。
— 牧野信一 『秋晴れの日』 青空文庫
この二つの鳥に挟まれて、十月のなかば過にひよつくりと訪れて来る鶲こそは、日和続きのこの頃にふさはしい来客で、人懐こいこの鳥は、到るところで持前の愛嬌と愚直に近いまでの人の好さとを振り撒いてゐる。
— 薄田泣菫 『独楽園』 青空文庫
であるから、独りの時には、矢張元の無邪気な人懐こい犬で、滑稽た面をして他愛のない事ばかりして遊んでいる。
— 二葉亭四迷 『平凡』 青空文庫
人懐こい弘が伊勢崎屋の小僧達の中に混って働いている捨吉を見つけた時は、「兄さん」 と言って、いきなり彼に齧りついた。
— 島崎藤村 『桜の実の熟する時』 青空文庫
何時見ても人懐こいのは弘だった。
— 島崎藤村 『桜の実の熟する時』 青空文庫
母親もそうだが、この大学生にもどこか内気に人懐こいようなところがあった。
— 宮本百合子 『牡丹』 青空文庫
それは又彼の人懐こい目や細っそりした顋にも明らかだった。
— 芥川龍之介 『玄鶴山房』 青空文庫
そして又、その人懐こい可愛らしい締った唇は、軽い微笑を含んで無言の裡に云っていた。
— 夢野久作 『暗黒公使』 青空文庫
作例 · 標準
うちの犬はとても懐こくて、初めて会う人にも尻尾を振って寄っていく。
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あの子は人懐こい性格で、誰からも好かれている。
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昔飼っていた猫は、本当に懐こい子だった。
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