落ちゆく
おちゆく
動詞-五段-行く動詞-自動詞
標準
to flee
文例 · 用例
この時こころの疲れ、身の疲れを一時に覚えて底なき穴に落ちゆく心地し、しばしは何事をも忘れたり。
— 国木田独歩 『おとずれ』 青空文庫
風吹けばかすかに揺れ、雪ふればいよよしづもり、さむざむと時雨るる夜半も、月あかり落ちゆく暁も、消なんとし消たずかすかに、現にもうつしけなくも、ただ寂し薄し果敢なし。
— 北原白秋 『雀の卵』 青空文庫
吹角みちのくの谷の若人、牧の子は若葉衣の夜心に、赤葉の芽ぐみ物|燻ゆる五月の丘の柏木立をたもとほり、落ちゆく月を背に負ひて、東白の空のほのめき――天の扉の真白き礎ゆ湧く水のいとすがすがし。
— 石川啄木 『詩』 青空文庫
さて北軍の総大将勝家は、今市の北狐塚に陣して居たのであるが、盛政の敗軍伝わるや、陣中動揺して、何時の間にか密かに落ちゆく軍勢多く、僅か二千足らずになった。
— 菊池寛 『賤ヶ岳合戦』 青空文庫
今や波間では灯もほのかに赤みがかり――時もかすかに浅く息をしている――そして地鳴りもなくこれから下へ下へその街が落ちゆく定めでも地獄はいずれ千の玉座から立ち上がりその都に敬礼してみせよう。
— エドガー・A・ポオ Edger A. Poe 『ポオ異界詩集』 青空文庫
落ちゆく杉田の体を、むずと抱きとめた者がいるのだ。
— 海野十三 『浮かぶ飛行島』 青空文庫
一一『ひとり居馴れた木をおりて、み山の谿に落ちゆくに、尾羽は憂身をさへぎりて、またあり※く、わが世に。
— 薄田淳介 『白羊宮』 青空文庫
」「落ちゆく先きは九州|相良とか何とかいわなかったかね。
— 林芙美子 『泣虫小僧』 青空文庫
作例 · 標準
例句
標準
to be ruined
作例 · 標準
例句
標準
to settle down (e.g. in one location)
作例 · 標準
例句