美欲
びよく
名詞
標準
文例 · 用例
この二つの欲求の調和に応ずべく、仏教にもいろ/\の変貌を来たしたが、中にも、肉感的美欲を充足させつゝ、それを通して魂の永遠の落付きどころを覗かせるには、感覚的な対象となる宗教的器具設備が最も時機相応であつた。
— 岡本かの子 『老主の一時期』 青空文庫
幼年から数奇な運命は彼の本来の性質の真情を求めるこころを曲げゆがめ、神秘的な美欲や愛欲や智識欲の追躡といふやうな方面へ、彼の強鞣な精神力を追ひ込み、その推進力によつて知らぬ間に、彼の和漢の学に対する蘊蓄は深められてゐた。
— 岡本かの子 『上田秋成の晩年』 青空文庫