脇座
わきざ異読 ワキざ
名詞多音語
標準
downstage left (in noh), where the secondary actor is often seated
文例 · 用例
長上下は、脇座にとぼんとして、ただ首の横ざまに傾きまさるのみである。
— 泉鏡花 『木の子説法』 青空文庫
それでも、脇座の神としての印象だけは、採り入れて居る。
— 折口信夫 『偶人信仰の民俗化並びに伝説化せる道』 青空文庫
私は坐ってから、そこが脇座といって、家長の坐る場所だということに気づいた。
— 山本周五郎 『ばちあたり』 青空文庫
」 などと叫んでいるところは、いかにも、子供っぽく、ちょうど、火炎不動の脇座から躍り出したこんがら童子そのままだった。
— 第十一分冊 『新書太閤記』 青空文庫
」 声もろともに小わきざし抜き払って切り裂いた疑問の火口が、ぽっかりと口をあけたとたん!
— 献上博多人形 『右門捕物帖』 青空文庫
わきざしでなし、短刀でなし、まさしく小柄で突いた突き傷だな」 ずばりとホシをさしておくと、気味のわるい町方役人が来たものじゃな、というように、じろじろとうさんくさげに見ながめているあるじのほうへ、いんぎんに一礼していいました。
— 袈裟切り太夫 『右門捕物帖』 青空文庫
おかげで、あいつらの口からほしの野郎が、刀屋でわきざしを買い入れ、本郷方面へ駕籠でつっ走ったと聞いたからね。
— 卍のいれずみ 『右門捕物帖』 青空文庫
と知るや、突然見物人を押し分けて前へ出ると、ぎらりおのれのわきざしを抜き放って、それを黙山の手に持たせながら、叱※するように鋭く叫びました。
— 耳のない浪人 『右門捕物帖』 青空文庫