細螺
きさご異読 きしゃご・キサゴ
名詞
標準
Umbonium costatum (species of sea snail)
文例 · 用例
「あの、岩一枚、子産石と申しまして、小さなのは細螺、碁石ぐらい、頃あいの御供餅ほどのから、大きなのになりますと、一人では持切れませぬようなのまで、こっとり円い、ちっと、平扁味のあります石が、どこからとなくころころと産れますでございます。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
ただし遣方が仇気ないから、まだ覗いている件の長屋窓の女房の目では、おやおや細螺か、鞠か、もしそれ堅豆だ、と思った、が、そうでない。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
空|蒼く晴れて地の上に雨の余波ある時は、路なる砂利うつくしく、いろいろの礫あまた洗い出さるるが中に、金色なる、また銀色なる、緑なる、樺色なる、鳶色なる、細螺おびただし。
— 泉鏡花 『照葉狂言』 青空文庫
神風の伊勢の海の 大石に 這ひ廻ろふ 細螺の い這ひもとほり、伐ちてしやまむ(神武記)此は単譬喩の歌である。
— 折口信夫 『日本文章の発想法の起り』 青空文庫
(歌謠番號一三) また、歌よみしたまひしく、神風の二八 伊勢の海の大石に はひもとほろふ二九細螺三〇の、いはひもとほり撃ちてしやまむ。
— 校註 古事記 『古事記』 青空文庫
また、神風の吹く伊勢の海の大きな石に這い※つている細螺のように這い※つてやつつけてしまうぞ。
— 現代語譯 古事記 『古事記』 青空文庫
作例 · 標準
砂浜を歩いていると、小さな細螺の殻がたくさん見つかった。
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細螺は味噌汁の具材としても親しまれ、磯の香りが食欲をそそる。
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子供の頃、細螺を集めて小さな穴を開け、ネックレスを作った。
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漁港の市場で、茹でた細螺が酒の肴として売られていた。
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