飲仲
いんなか
名詞
標準
文例 · 用例
電話口へ馳付けるもの、飲仲間を誘うもの、いろいろあった。
— 島崎藤村 『家(下巻)』 青空文庫
そして同じ詩歌友達で、飲仲間であったのだ。
— 若山牧水 『みなかみ紀行』 青空文庫
――その日、劉が、同じ飲仲間の孫先生と一しよに(これが、白羽扇を持つてゐた儒者である。
— 芥川龍之介 『酒虫』 青空文庫
當時の酒飮仲間だつた歌人河野愼吾君は、幼ない婚約の妻をもつてゐるといふだけで、君の苛立たしき嫉妬を買ひ、幾度か本郷の街路に組み伏せられ、理由なく下駄で頭を叩き割られた。
— 萩原朔太郎 『室生犀星に與ふ』 青空文庫
飮仲間の父に對つてはいつも自分のことを賞めそやして、貴君は少し何だが、御子息はどうして中々のものだ、末恐しい俊童だ、精一杯念入にお育てなさるがいゝ、などと口を極めて煽てるので、人の好い父は全くその氣になつてしまひ、いよいよ甘く自分を育てた。
— 若山牧水 『古い村』 青空文庫