直書
じきしょ
名詞
標準
文例 · 用例
これを直書した文書は今一も存してゐない。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
最初、長州征伐のことが起こった時、あれは半蔵が木曾下四宿の総代として江戸に出ていたころで、尾州藩では木曾谷中三十三か村の庄屋あてに御隠居の直書になる依頼状を送ってよこした。
— 第一部下 『夜明け前』 青空文庫
此度は聊之状紙差送申候間、私え御状之節右紙え御認被下度希上候、石状紙之内、本木昌造樣へも御遣し被下度、且御同人之御動靜直書にて承知致し度、其旨御傳聲希上候――爰に筆留致し候。
— 徳永直 『光をかかぐる人々』 青空文庫
殊に文中卒然としてでてくる「本木昌造樣へも御遣し被下度、且御同人之御動靜直書にて承知致し度」云々は、何かしら、もつと苛烈なものが感じられるではないか。
— 徳永直 『光をかかぐる人々』 青空文庫
――蔡大臣宛ての献上目録にさしそえて、べつにわしの直書一封のうちに、そちの立身の途をも推薦しておく考えなのだ。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
織田右府信長の直書であることはいうまでもない。
— 第七分冊 『新書太閤記』 青空文庫
稲生武大夫 右直書は 弘化元申辰年、自昌山、国前寺へ納之 槌之次第覚 一、寛延二己巳年七月晦日、夜七ツ時より六ツ時迄之内、請伝。
— 稲生武太夫 『三次実録物語』 青空文庫
ふところには「援助の儀承諾」の旨を直書した袁紹の返簡を持っている。
— 臣道の巻 『三国志』 青空文庫