仏心
ぶっしん
名詞
標準
Buddha's heart
文例 · 用例
半折に、「この春は、仏心なども出で、酒もあり、肴もあるをよろこばぬなり。
— 太宰治 『兄たち』 青空文庫
ですから、その仏を念じ、その仏の目的を覚り、その進行に身を委ねるときは、貪は転向浄化して一切の善を求めて進み、瞋は転向浄化して一切の罪悪を断ち、痴は払いのけられて仏智現れ、ここにおいて天地間の大生命と、自心内部の赤裸々な仏心(人格完成の芽)とが手を取り合うのであります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
いかに仏心仙骨の保胤でも、我ながら、我がおぞましいことをして退けたのには今さら困じたことであろう。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
すでに仏心を得て、衆生のために、砕身の苦を嘗めている高徳の聖に対し、深夜の闇に乗じて、ひはぎのごとく、獣のごとく、瞋恚の剣を抜きそばめている自分を顧ると、彼は強い戦慄が身体を伝うて流れるのを感じた。
— 菊池寛 『恩讐の彼方に』 青空文庫
いいや、仏心をお持ちなら、もっとすなおにざんげができるはずだよ。
— 開運女人地蔵 『右門捕物帖』 青空文庫
善根を施しておきゃ、来世は人並みの背に産んでくれるに相違ねえから、もっと仏心出して相手になれよ」「…………」「耳ゃねえのか!
— 明月一夜騒動 『右門捕物帖』 青空文庫
仏道仏心|弥陀の極意はこのひとまくらのうちにありといわぬばかりで名人は、求道弘法の経巻を頭の下にしながら、おりから聞こゆるお山の鐘を夢の国への道案内に、すやすやと心よいいびきをたてはじめました。
— のろいのわら人形 『右門捕物帖』 青空文庫
おめえが悪いんじゃねえ、人の仏心を裏切るやつが悪いんだよ。
— 足のある幽霊 『右門捕物帖』 青空文庫
作例 · 標準
普段は厳しい祖父だが、孫が泣き出すと急に仏心を出して何でも買い与えてしまう。
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鬼の目に涙というか、あの非情な上司が珍しく仏心を見せて私のミスを庇ってくれた。
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極悪人と言われた彼にも、捨て犬を拾って育てるような仏心があったようだ。
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