無東西
むとうざい
名詞
標準
not knowing one's bearings
文例 · 用例
何処有南北) まことに「本来無東西」です。
— 高神覚昇 『般若心経講義』 青空文庫
サビエルの真摯一方の精神に本来無東西の磊落は通じる筈がないのである。
— ――ヨワン・シローテの殉教―― 『イノチガケ』 青空文庫
本来無東西的な陰性なオプチミスムを愛用し、積極的な情熱の虚偽を蔑みながら愛してもゐた。
— 坂口安吾 『母を殺した少年』 青空文庫
かかるときはいかにすべきというに、これを避くる法は、「迷故三界常、悟故十方空、本来無東西、奈所有南北。
— 井上円了 『妖怪学』 青空文庫
声 ……(中音に吟じながら)君不見漢家山東二百州、千村万落生刑杞、縦有健婦把耕犂、禾生滝畝無東西……。
— 三好十郎 『斬られの仙太』 青空文庫
「迷故三界城、悟故十方空、本来無東西、何処有南北」 菅笠や金剛杖に書かれたこの文句は、利害得失に苦しむ、人間界の迷ひを離れて、十方無碍の楽しみを得る、仏の境域に処するといふことで、一切の社会的罪悪から脱して、日々是好日の世界に暮して居ることを、自覚せよとの警示である。
— 久保田万太郎 『にはかへんろ記』 青空文庫
いつも巡礼の編笠には十字型にこう記す、本来無東西 本来東西なし、何処有南北 何処にか南北あらん。
— 柳宗悦 『民藝四十年』 青空文庫
声 ……(中音に吟じながら)君不見漢家山東二百州、千村万落生荊杞、縦有健婦把耕犂、禾生瀧畝無東西……。
— 三好十郎 『天狗外伝 斬られの仙太』 青空文庫
作例 · 標準
深い吹雪の中では方向感覚を失い、無東西の状態に陥りやすい。
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知らない街で地図もなく歩き回り、完全に無東西になってしまった。
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「ここがどこだかさっぱり分からない。無東西で途方に暮れているよ」
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標準
itinerant monk
作例 · 標準
古の無東西は、寺を持たず各地を放浪しながら仏の道を説いて回った。
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彼は地位も名誉も捨て、一介の無東西として余生を送ることに決めた。
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無東西の僧が鳴らす錫杖の音が、夕暮れの村に静かに響き渡った。
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