烏鳴き
からすなき
名詞
標準
cry of the crow
文例 · 用例
昔しから人が烏鳴きが悪いとか何とか善く申すじゃ御座いませんか」「なるほど烏鳴きは聞いたようだが、犬の遠吠は御前一人のようだが――」「いいえ、あなた」と婆さんは大軽蔑の口調で余の疑を否定する。
— 夏目漱石 『琴のそら音』 青空文庫
なお進むと、烏鳴きが凶事の記号になったり、波の音が永劫をあらわす響と聞えたり、星の輝きが人間の運命を黙示する光りに見えたりします。
— 夏目漱石 『創作家の態度』 青空文庫
当座の間は、好い夢を見たといってはうれしがり、悪い烏鳴きを聞いたといっては覚束ながり、神やら仏やら、あれこれと祈りまわるのであろうが、そのうちにはあきらめて空葬式をだし、一本|華に仏の飯を供え、子供らを仏壇の前に坐らせ、よう拝むのぞ、父さんはあそこにござるなどというのだろう。
— 久生十蘭 『重吉漂流紀聞』 青空文庫
この時|櫓の上を烏鳴き過ぎて、夜はほのぼのと明け渡る。
— 夏目漱石 『薤露行』 青空文庫
作例 · 標準
早朝、窓の外から寂しげな烏鳴きが聞こえてきた。
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遠くで響く烏鳴きが、秋の深まりを感じさせた。
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突然の烏鳴きに驚いて、思わず空を見上げた。
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