幻辞.com

延ばし延ばし

のばしのばし
名詞
1
標準
文例 · 用例
ゲイツはこの作業を延ばし延ばしにしてきたが、一九七六年の二月になって、管理機能を持たせたディスクベーシックの開発作業に一気にけりを付けた。
富田倫生 パソコン創世記 青空文庫
「へえ」「これをすましたら、佳い物を見せてあげるから、ね」「なんです」「立ってもいてもたまらないと云うものだよ、どう」「へえ」 お高は引抽の中の衣服を手早く胡蓙の上へ出して、傍の渋紙包を解き、その中の畳んで二つにしてあるのを延ばし延ばし引抽の中へ入れた。
田中貢太郎 春心 青空文庫
「御迷惑でさえ有りませんでしたら此ちらも願って置いた方がいいんですけれ共…… 祖母も云って居るんですけれ共、どうせ返す見込みがないものならなかった物だと思って黙ってあげるけれど、こんなに延ばし延ばしして一度も顔も持って来ないのはひどいってね。
宮本百合子 お久美さんと其の周囲 青空文庫
一緒に住んで居ると、突然父を掴へて諫めるのも何だか変な気もするので、延ばし延ばして三十日も過ぎた。
死線を越えて 死線を越えて 青空文庫
自分は谷川君との約束を幾度か延ばし延ばししていた罰でこんな羽目になった。
和辻哲郎 寺田さんに最後に逢った時 青空文庫
ところが聞いてみると寺田さんの方でも松根氏との約束を延ばし延ばししている内についこんな日に出掛けることになったのだそうである。
和辻哲郎 寺田さんに最後に逢った時 青空文庫
問題は解決を要求してゐた、彼は臆病からのばしのばししてゐたのだ。
島木健作 第一義の道 青空文庫
つゆは、つゝぱつた腰をのばしのばしして、灸點師の家を探して歩いたけれどもそんな家は一軒もなかつた。
林芙美子 玄關の手帖 青空文庫