病悩
びょうのう
名詞
標準
文例 · 用例
廿一日、壬戌、和田平太胤長の女子、父の遠向を悲しむの余、此間病悩、頗る其恃少し、而るに新兵衛尉朝盛、其聞甚だ胤長に相似たり、仍つて父帰来の由を称して訪ひ到る、少生聊か擡頭して一瞬之を見、遂に閉眼すと云々、同夜火葬す、母則ち素懐を遂ぐ、西谷の和泉阿闍梨戒師たりと云々。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
四日、己亥、晴、将軍家聊か御病悩、諸人奔走す、但し殊なる御事無し、是若し去夜御淵酔の余気か、爰に葉上僧正御加持に候するの処、此事を聞き、良薬と称して、本寺より茶一盞を召進ず、而して一巻の書を相副へ、之を献ぜしむ、茶徳を誉むる所の書なり、将軍家御感悦に及ぶと云々。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
日が暮れるころにやっと御病悩はおさまったふうであった。
— 榊 『源氏物語』 青空文庫
二十三日から法然の念仏が或は半時或は一時、高声念仏不退二十四日五日まで病悩のうちにも高声念仏は怠りなかったが二十五日の午の刻から念仏の声が漸くかすかになって、高声が時々交じる。
— 中里介山 『法然行伝』 青空文庫
之に依て、諸天に病悩を祈れども、終に其験なし。
— 高木敏雄 『比較神話学』 青空文庫
是に一覚と云占者あり、彼に命じ給うに、一覚曰く、当国の東に大木あり、此木甚だ帝に敵あり、早く此木を退治せらるれば、帝の病悩平治せんと。
— 高木敏雄 『比較神話学』 青空文庫
之に依て帝の病悩吊治す。
— 高木敏雄 『比較神話学』 青空文庫