お見えになる
おみえになる
表現動詞-五段-ラ行
標準
to arrive
文例 · 用例
その中に奥様にでもお代を頂戴に行こうかと思っておりますところへ、今日ヒョックリ先生がお見えになる……トタンに今の夕立で御座いましょう。
— 夢野久作 『悪魔祈祷書』 青空文庫
阿難 ――只今|茲へお見えになる方だけに、一つずつ差し上げることになって居ます。
— 岡本かの子 『阿難と呪術師の娘』 青空文庫
時たま、この喫茶店にもお見えになるという。
— 太宰治 『人間失格』 青空文庫
「ああ、いや、これは、」と原田は、わが悪事を見破られた者の如く、ひどくまごつき、「これは、それ、御一同のお見えになる前に、わしが酒屋へ一両支払い、さきほどわしが持ち出した時には九両、何も不審はございません。
— 太宰治 『新釈諸国噺』 青空文庫
貴人らしい、そして艶な風流男とお見えになる宮を、このまま女にした顔を源氏はかりに考えてみてもそれは美人らしく思えた。
— 紅葉賀 『源氏物語』 青空文庫
風采もごりっぱで、以前よりもいっそうお美しくお見えになる帝に院は御満足をお感じになり、頼もしさもお覚えになるのであった。
— 榊 『源氏物語』 青空文庫
「ますますごりっぱにお見えになる。
— 榊 『源氏物語』 青空文庫
――いづれどこからか奥さまがお見えになるにしても、余つ程苦労でもして入らつした方でないと、生んだ子のやうに継子の面倒を見ては行けないものですからね。
— 鈴木三重吉 『桑の実』 青空文庫