私好み
わたしごのみ
名詞-の形容詞名詞
標準
my kind of
文例 · 用例
私はまず集中的に一つの(私好みの)大阪の町を語った。
— 織田作之助 『四つの都』 青空文庫
朧気な記憶をたよりに書けないこともないが、それでは主人公は私好みの想像の女になってしまい、下手すれば東京生れの女を大阪の感覚で描くことになろう。
— 織田作之助 『世相』 青空文庫
しかも世相は私のこれまでの作品の感覚に通じるものがあり、いわば私好みの風景に満ちている。
— 織田作之助 『世相』 青空文庫
築山奉盈に与ふる書又曰く去冬此方へ参候一件家長共私へ一向知らせ不申間際に相成漸発言仕候、私好み不申事に御坐候へども已に願出の義今更辞退も難仕急に追立られ罷越候、其以来書生の世話無怠仕候へども何分不納得之義に御坐候へばつまらぬ者に御坐候と。
— 山路愛山 『頼襄を論ず』 青空文庫
私が書きますものは、それは完結して見なければ分らないのですが、恐らく本格探偵小説といわれているものには当らず、そうかといって、もっとも新しい傾向である、いわばモダン型でもなく、やっぱり私好みの古臭い怪奇の世界を出でないであろうと思います。
— 江戸川乱歩 『一寸法師』 青空文庫