自己制御
じこせいぎょ
名詞
標準
文例 · 用例
自己制御、謙譲も美しいが、のほほん顔の王さまも美しい。
— 太宰治 『みみずく通信』 青空文庫
菊池契月氏は、さうした意味の強い自己制御があると見るべきだらう。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
しかもこの自己制御は、それを自己に於いてうけとるといふ、人間的謙遜さがある。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
それで、なかには、忍従と完全な自己制御におもむかないで、反対に悪魔的な倨傲へ、すなわち自由へではなくて、束縛へ導かれる者がないとも限らないのである。
— 上 『カラマゾフの兄弟』 青空文庫
また同時に、これらの事実を馬鹿馬鹿しく誇張しているということも、わたしは立派に知りぬいていたのだが、いかんともせんかたない、わたしはもう自己制御の力がなかった。
— ЗАПИСКИ ИЗ ПОДПОЛЬЯ 『地下生活者の手記』 青空文庫
が、我々はまた歌舞伎劇のあるものにおいて、その「戯曲」としての醜悪を感じながらも、なおわずかの自己制御によって、その世界に入りその美を感ずることができる。
— 和辻哲郎 『日本精神史研究』 青空文庫