関方
せきがた
名詞
標準
文例 · 用例
運用方や機関方の士官、火夫、水夫、船夫らが船体の修理に応急の処置を取っている間に、事務係りの会計方は乗客の安全をはからねばならぬ。
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫
しかれどもある人はいふ「近衛師団は全国の精鋭を集めしかもまさに山海関方面に向はんとせりとの風説ありき。
— 正岡子規 『従軍紀事』 青空文庫
乗組人員としては、さし当り自分のほかには、画家、田山白雲七兵衛お松登清澄の茂太郎兵部の娘支那少年|金椎マドロス乳母 このほか、機関方、船大工として造船所の方に、松吉九一十蔵の三人が残してある。
— 弁信の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
あいつは、たしかに蒸気船の機関手としては有数な腕前を持っていると認められます、拙者には、船のことは何もわからんが、その態度、調子、呼吸によって、あいつが蒸気船の機関方に熟しきっているのを見て取りましたよ。
— 農奴の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
承徳の総攻撃が目下準備されつゝあること、娘子関方面の敵がなかなか頑強であることなど聞きかじつてゐたので、差支ない限り詳しい情報を得たいと思つたが、話はわきへ外れた。
— 岸田國士 『北支物情』 青空文庫
瀬戸内海では下関方面で広島、九州の中津沖、徳山湾で漁れたもの。
— 佐藤垢石 『海豚と河豚』 青空文庫
そこで、このすばらしいたいが、一体どこへ売られて行くのか調べてみると、出漁先沖合いに下関方面から買い出し船がやってきて、その多くは内地へ運んで行くのだそうだ。
— 北大路魯山人 『明石鯛に優る朝鮮の鯛』 青空文庫
しかも標準語でジゴエ(地声)というところを、ケシネ声という語なども行われているから(肥後南関方言集)、まだケシネをふだんの食物と解する記憶はあるいは残っているのである。
— 柳田國男 『食料名彙』 青空文庫