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隠然

いんぜん
形容詞-たる副詞-と
1
標準
latent
文例 · 用例
此の戦国時代に起つた博奕は、太平の世になつても引続いて勇気の多い、事を好む徒輩の間に盛んに行はれて居たので、尤も元文(吉宗)になつて一度禁制はされたものゝ天明前後(家治)から又た盛んになり、所謂侠客は隠然として博徒の巨魁たる観を呈して居た。
幸田露伴 侠客の種類 青空文庫
然無くても古より今に至るまで、関東諸国の民、あすこにも此所にも将門の霊を祀つて、隠然として其の所謂天位の覬覦者たる不届者に同情し、之を愛敬してゐることを事実に示してゐる。
幸田露伴 平将門 青空文庫
故に彼等の思想も自から一種の特色を具備し得て、隠然武門の思想と対峙せんとするが如き傾きを生じたり。
北村透谷 徳川氏時代の平民的理想 青空文庫
然るが故に粋は侠を待つて益※粋に、侠は粋を頼みて益侠に、この二者、隠然、宗教及び道教以外に一教門を形成したるが如し。
北村透谷 粋を論じて「伽羅枕」に及ぶ 青空文庫
若し隠然たる勢力といふものが、画家の政治的工作にあるのでなくて、作品の本質にあるものだとすれば、大智氏の画壇的生命力は、その作品の顕れざるところの力量にあると思ふ。
美術論・画論 小熊秀雄全集−19− 青空文庫
が、こういう極端な保護政策を取って外国貨物を塗絶しようとしているが、独り外国醜業婦の移入に限っては殖民政策の必要から非常に歓迎し、上陸後もまた頗る好遇して営業の安全及び利益を隠然保護している。
内田魯庵 二葉亭四迷の一生 青空文庫
俸禄も厚く、信任も重く、細大の事務|尽く掌裡に帰して裁断を待ち、監督川島不在の時は処務を代理し、隠然副監督として仰がれていた。
内田魯庵 二葉亭四迷の一生 青空文庫
その意を暁ッたか暁らないか、お勢は唯ニッコリして、「厭な『アイドル』ですネ、オホホホ」「シカシ考えて見れば此方が無理サ、先方には隠然亭主と云ッたような者が有るのだから。
二葉亭四迷 浮雲 青空文庫
作例 · 標準
その政治家の発言には、隠然たる力があり、世論を動かすことがあった。
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この技術には、将来的に社会を大きく変える隠然たる可能性が秘められている。
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会議での彼の態度は穏やかだったが、その言葉の端々には隠然たる不満が滲み出ていた。
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環境問題の進行は、隠然たる脅威として、私たちの生活のすぐそばにある。
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