雲端
うんたん
名詞
標準
文例 · 用例
地震、と欄干につかまって、目を返す、森を隔てて、煉瓦の建もの、教会らしい尖塔の雲端に、稲妻が蛇のように縦にはしる。
— 泉鏡花 『木の子説法』 青空文庫
十一月 青碧澄明の天、雲端に古城あり、天守聳立てり。
— 泉鏡花 『月令十二態』 青空文庫
其は深い焦茶色で、雲端ばかり黄に光り輝くのであつた。
— 島崎藤村 『破戒』 青空文庫
雲端に霾る、と桃青居士の誇張した岩が根道も、追ひ剥ぎの出るに値する位は、人通りもあつたのである。
— 折口信夫 『山のことぶれ』 青空文庫
柳の立木の上に、天主堂の尖塔、屹然と雲端を摩せるを見る。
— 芥川龍之介 『上海游記』 青空文庫