見初める
みそめる
動詞-一段動詞-他動詞
標準
to fall in love at first sight
文例 · 用例
而して世に熟せず世の奥に貫かぬ心には、人生の不調子、不都合を見初める時に、初理想の甚だ齟齬せるを感じ、想世界の風物何となく人を惨憺たらしむ。
— 島崎藤村 『桜の実の熟する時』 青空文庫
そうして、終ひに口を閉ぢたみのるが、憫れむやうな冷嘲ける樣な光りをその眼に漲らして義男の狹い額をぢろ/\と見初めると、義男は直ぐにその眼を眞つ赤にして、「生意氣云ふない。
— 田村俊子 『木乃伊の口紅』 青空文庫
まず人間のタネである一粒の細胞が、すべての生物の共同の祖先である微生物の姿となって、子宮の内壁の或る一点に附着すると間もなく、自分がそうした姿をしていた何億年前の無生代に、同じ仲間の無数の微生物と一緒に、生暖かい水の中を浮游している夢を見初める。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
人間の姿になると直ぐに又、人間としての悪夢を見初めるのである。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
明治三十年(1897) 五歳巌谷小波の「世界お伽ばなし」などそろそろ見初める。
— 吉川英治 『年譜』 青空文庫
――季節のバラの花を銀座の店頭に見初めると、人混みの中でも思ひ出されるのである。
— 吉川英治 『折々の記』 青空文庫
林間に、もう夕雲を見初める。
— 吉川英治 『随筆 新平家』 青空文庫
ようよう窓の明るみそめる夜明方の浴槽にたんだ独りひっそりと浸りながら、聞くともなくそれの鳴く音に耳を澄ますのはまた渓間の温泉の一徳であろう。
— 若山牧水 『みなかみ紀行』 青空文庫
作例 · 標準
図書室で静かに本を読む彼女の横顔に一目惚れし、彼が恋に落ちるまでに見初める時間は一瞬だった。
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「身分の低い自分が、まさか姫君に見初められるなんて夢にも思いませんでした」と若者は震えた。
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街で見かけた新人モデルを、有名カメラマンがいち早く見初めるというドラマのような展開があった。
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標準
to see for the first time
作例 · 標準
その名刀は、一度見初めると忘れられないほどの凄みと美しさを兼ね備えていた。
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「この土地を初めて見初めた時から、ここで店を開こうと心に決めていたんだ」とオーナーが語った。
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骨董市で見初めた古びた時計に不思議な縁を感じて、思わず衝動買いしてしまった。
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標準
to have sexual relations for the first time
作例 · 標準
古典文学の中では、高貴な殿方が密かに想い人に会いに行き、初めて見初める場面が艶やかに描かれる。
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「一夜の契りで彼に見初めることになるとは、当時の私には知る由もなかった」と物語は続く。
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古い慣習の残る村では、正式な婚姻の前にある儀式として見初めることが行われていたという。
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