段畑
だんばた
名詞
標準
文例 · 用例
ちやうど野外劇場式の後ろ高に蜜柑の段畑が円形に繞つてゐる。
— 北原白秋 『蜜柑山散策』 青空文庫
段畑と入れ交つた繁みのスロウプは滑らかな芝に覆はれてゐた。
— 牧野信一 『熱海線私語』 青空文庫
アッダ Adda の流れは、雲の沈んだテリーナの谷底をのたくって、石屋根の百姓家、低い石垣にしきられた段畑の、ここに一村、あすこに一かたまりと、犬小屋のような小村にも、朝の鐘は鳴りわたる。
— 辻村伊助 『スウィス日記』 青空文庫
「打刀を差した男めらが、段畑にむらむらと群れて……はて、それはまたどうしたことだ」 話の仕掛が大袈裟なので、道益は、ことによったら風摩の一味かと仰天したが、間もなく思いあたることがあったので、むむと渋り笑いをした。
— 久生十蘭 『うすゆき抄』 青空文庫
「山武士態のが、小夜更けの段畑で、鋤を振っていたというのだな。
— 久生十蘭 『うすゆき抄』 青空文庫
だから神殿・宮殿・要塞・段畑・道路・水道などの構築は実に豊富且つ壮大であった。
— 日本の悲劇 『鎖国』 青空文庫
水道による灌漑は乾燥地の農耕をも可能にしたが、更にペルー人は段畑の構築によって山や丘をも耕地に化した。
— 日本の悲劇 『鎖国』 青空文庫
こういう段畑や穴畑にペルー人は鰯の肥料や鳥糞などを用いて穀類野菜類を栽培した。
— 日本の悲劇 『鎖国』 青空文庫