祟り目
たたりめ
名詞
標準
the evil eye
文例 · 用例
――結膜炎だか、のぼせ目だか、何しろ弱り目に祟り目でしょう。
— 泉鏡花 『木の子説法』 青空文庫
」「うむ、弱り目に祟り目さ。
— 金田千鶴 『夏蚕時』 青空文庫
あの強烈な電気に相当参っているところへ、あの硝子の裂け目へつっかかったんで、二重の弱り目に祟り目で、沼の中へ落ちこんだまま、匍い上りも飛び上りも出来なくなったんですよ。
— 海野十三 『崩れる鬼影』 青空文庫
この時代の権太楼夫人が、戦後、離婚して家庭裁判まで起こし世間を騒がせた女性で、弱り目に祟り目で相前後して権太楼君は記憶喪失症になって病床にあること多年だったが、昨秋からようやく再起、今度再婚もしたと聞く。
— 正岡容 『わが寄席青春録』 青空文庫
「父には以前から、股に刀傷がございましたが、弱り目に祟り目とでも申しましょうか、乱心しますと一緒に、悪化くなり、とうとう躄者に……」 草に落ちている抜き身は、氷のように光っている。
— 国枝史郎 『血曼陀羅紙帳武士』 青空文庫
ところが人間万事|塞翁の馬、七転び八起き、弱り目に祟り目で、ついこの秘密が露見に及んでついに御上の御法度を破ったと云うところで、重き御|仕置に仰せつけられそうになりました」「まるで講釈見たようです事」「なかなか旨いでしょう。
— 夏目漱石 『吾輩は猫である』 青空文庫
よわりめに、たたりめ。
— 林芙美子 『新版 放浪記』 青空文庫