芋茎
ずいき
名詞
標準
taro stem
文例 · 用例
その芋茎のような筋の束をピンセットで鋏んで示しているのはトゥルプ教授で、彼は当時オランダで一流の解剖学者であり、またレンブラントの保護者でもあった。
— 野上豊一郎 『レンブラントの国』 青空文庫
昔から随分腕の利いた者は瓶を切り、妙珍鍛の兜を割った例もありますが、孝助はそれほど腕が利いておりませんが、鉄砲を切り落せる訳で、あの辺は芋畑が沢山あるから、其の芋茎へ火縄を巻き付けて、それを持って追剥がよく旅人を威して金を取るという事を、予て龜藏が聞いて知ってるから、そいつを持って孝助を威かした。
— 怪談牡丹灯籠 『怪談牡丹灯籠』 青空文庫
芋茎だから誰にでも切れます。
— 怪談牡丹灯籠 『怪談牡丹灯籠』 青空文庫
但しこのとき鉄砲を携えた相助のくだりの挿話で昔は旅人脅しに鉄砲と見せかけて夜半は「芋茎へ火縄を巻き付ける」ものあったと圓朝自身で、こうした事実談を説いているのはおもしろい。
— 「怪談牡丹燈籠」「江島屋騒動」「怪談乳房榎」「文七元結」「真景累ヶ淵」について 『我が圓朝研究』 青空文庫
おまんが自慢の梅酢漬けの芋茎。
— 第一部下 『夜明け前』 青空文庫
お前さんが子供の時には、ソラ、赤い芋茎の御漬物などが大好きで……今に吾家でも食べさせるぞや」 こんなことを言出したので、主人も客も楽しく笑いながら食った。
— 島崎藤村 『家(上巻)』 青空文庫
また次の頁には猫貍橋とて無気味な名の、さゝ流れにわたされた一本橋を、向ふから鍬を担いで咬へ煙管の百姓がわたつて来るところで、流れのふちには村の男女が抜いて来た許りの芋茎の根をば洗つてゐる。
— 正岡容 『巣鴨菊』 青空文庫
彼の禿頭へ干した芋茎を蝋付けにしたのも別段火傷をさせる積りでやった仕事じゃない。
— 佐々木邦 『いたずら小僧日記』 青空文庫
作例 · 標準
祖母が作ってくれた、乾燥させた芋茎の煮物は、素朴で懐かしい味がする。
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酢の物にした芋茎のシャキシャキとした食感が、暑い夏の食欲をそそる。
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市場で立派な赤い芋茎を見つけたので、今晩のおかずにしようと買い求めた。
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