胡桃餅
くるみもち
名詞
標準
文例 · 用例
たとえば、毎年正月の八日には馬籠仲町にある檀家の姉様たちが仏参を兼ねての年玉に来る、その時寺では十人あまりへ胡桃餅を出す、早朝から風呂を焚く、あとで出す茶漬けの菜には煮豆に冬菜のひたしぐらいでよろしの類だ。
— 第二部下 『夜明け前』 青空文庫
奥州辺の胡桃餅の様に南京豆餅と称して可なり。
— 春の巻 『食道楽』 青空文庫
お代ちゃん、胡桃餅でも拵えてお食りな」お代「胡桃餅なんぞ食いたくねい。
— 春の巻 『食道楽』 青空文庫
伯母も気にかかりて聞きたくはあれど老いたるだけに手紙の文のお代に聞かせ難き事あらんを察し「お代や、胡桃餅を拵えよう。
— 春の巻 『食道楽』 青空文庫
横合より顔を出す伯母「満の処から何といって来たの」○胡桃餅は奥州の名物にて鬼胡桃の実をよく摺り豆腐を交ぜ水に溶きて砂糖醤油を交ぜその中へ搗いたばかりの餅を入れたるなり。
— 春の巻 『食道楽』 青空文庫