まず無い
まずない
表現形容詞
標準
very rare
文例 · 用例
ましてや論文が独創的なものであればあるほど、疵やひびが多いのは当然であるから、そういうものが大勢の合議にかかれば無事に通過する気遣いはまず無いと云ってもいい。
— 寺田寅彦 『学位について』 青空文庫
もっとも、統計で見ると内国産|棉実千トン弱とあるから、まだどこかで作っているところもあると見えるが、輸入数十万トンに対すればまず無いも同様であろう。
— 寺田寅彦 『糸車』 青空文庫
東京の銀座を歩いたって、あれ位の男っぷりは、まず無いね。
— 太宰治 『老ハイデルベルヒ』 青空文庫
東京の文学者たちにさえ気づかなかった小品を、田舎の、それも本州北端の青森なんかの、中学一年生が見つけ出すなんて事は、まず無い、と井伏さんの創作集が五、六冊も出てからやっと、井伏鱒二という名前を発見したというような「人格者」たちは言うかもしれないが、私は少しも嘘をついてはいないのである。
— 太宰治 『『井伏鱒二選集』後記』 青空文庫
それから生物と死物との区別だッてろくに付けることの出来るものはまず無いのサ。
— 幸田露伴 『ねじくり博士』 青空文庫
が、そのような申出に対して不服を言う人はまず無いだろう。
— コナン・ドイル 『臨時急行列車の紛失』 青空文庫
あの作品の読者が、例えば五千人いたとしても、イヒヒヒヒなどという卑穢な言葉を感じたものはおそらく、その「高尚」な教授一人をのぞいては、まず無いだろうと私には考えられる。
— 太宰治 『如是我聞』 青空文庫
水喧嘩は時々ありますが、空気喧嘩をしてなぐり合ったということは、まず無いのです。
— 石原莞爾 『最終戦争論』 青空文庫