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歩み出す

あゆみだす
動詞
1
標準
文例 · 用例
男はそれに満足しまた身を返して広い桜庭を円形に歩み出すのでありました。
岡本かの子 病房にたわむ花 青空文庫
大佐は笑ひながら徐かに歩み出すと、一同は吾等の前後左右を取卷いて、家路に迎ふ。
押川春浪 海島冐檢奇譚 海底軍艦 青空文庫
「おれが芸術家でありうる自信さえできれば、おれは一刻の躊躇もなく実生活を踏みにじっても、親しいものを犠牲にしても、歩み出す方向に歩み出すのだが‥‥家の者どもの実生活の真剣さを見ると、おれは自分の天才をそうやすやすと信ずる事ができなくなってしまうんだ。
有島武郎 生まれいずる悩み 青空文庫
二人がその男に後ろを見せて五六歩歩み出すと、「ちょっとお待ちください」 という声が橋の下から聞こえた。
有島武郎 或る女 青空文庫
白い霧の中に立つて振り返ると、白い尻尾でも動くやうに足元から怪しげな影が逃げてゆく、向き直つてそつと歩み出すと重い霧の層までが又ふうわりと後から白くからみつく。
北原白秋 桐の花 青空文庫
)(李はつづいて歩み出す気力もないように、再びぐったりと榻に腰をおろし、卓の上に俯伏している。
岡本綺堂 青蛙神 青空文庫
お杉は再び無言で歩み出すと、重太郎も黙って続いて出た。
岡本綺堂 飛騨の怪談 青空文庫
簡單に相手と自分との相違を宣言して、さうして委細構はず大跨に自分の行きたい方角へ歩み出す外は無い。
石川啄木 病室より 青空文庫
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