日毎
ひごと
名詞
標準
文例 · 用例
或は喜び或は悲み日毎に心を労している いくらか文章に勢が見えて元気なことなどの出た日には。
— 伊藤左千夫 『根岸庵訪問の記』 青空文庫
いつでも彼女は、午後の帰宅の時間になると、その空漠とした部屋を考え、毎日毎日同じ位地に、変化もなく彼女の帰りを待ってる寝台や、窓の側に極りきってる古い書卓や、その上に載ってる退屈なインキ壺などを考え、言いようもなく味気なくなり、人生を憂鬱なものに感ずるのだった。
— 萩原朔太郎 『ウォーソン夫人の黒猫』 青空文庫
毎日毎日、その忌わしい奇怪の事実が、執拗にウォーソン夫人を苦しめた。
— 萩原朔太郎 『ウォーソン夫人の黒猫』 青空文庫
私は密閉した家の内部に住み日毎に野菜をたべ 魚やあひるの卵をたべるその卵や肉はくさりはじめた遠く櫻のはなは酢え櫻のはなの酢えた匂ひはうつたうしい。
— 萩原朔太郎 『定本青猫』 青空文庫
人は孤独で居れば居るほど、夜毎に宴会の夢を見るやうになり、日毎に群集の中を歩きたくなる。
— 萩原朔太郎 『僕の孤独癖について』 青空文庫
毎日毎日、私は為すべき無限の負債を背負つてる。
— 萩原朔太郎 『病床生活からの一発見』 青空文庫
人は孤独で居れば居るほど、夜毎に宴会の夢を見るようになり、日毎に群集の中を歩きたくなる。
— 萩原朔太郎 『僕の孤独癖について』 青空文庫
みよ兄は手に水桃をささげもち、いつさんにきみがかたへにしたひよる、この東京の日くれどき、兄の戀魚は青らみてゆきて、日毎にいたみしたたり、いまいきもたえだえ、あい子よ、ふたり哀しき日のしたに、ひとしれず草木の種を研ぐとても、さびしきはげに我等の素脚ならずや。
— 萩原朔太郎 『幼き妹に』 青空文庫