知恩
ちおん
名詞
標準
文例 · 用例
知恩院の前の暗い夜道をひとり帰りながら色々なことを考えた。
— 九鬼周造 『祇園の枝垂桜』 青空文庫
豹一は円山公園から知恩院の前へ抜けて、平安神社の方へ暗い坂道を降りて行った。
— 織田作之助 『青春の逆説』 青空文庫
知恩院の勅額を見上げて高いものだと悟った。
— 夏目漱石 『虞美人草』 青空文庫
知恩院の境内で亡くならないで東京の町のなかで目を瞑つたのは博士がせめてもの本望だつたかも知れない。
— 大正五(一九一六)年 『茶話』 青空文庫
クンカン8・11(夕) 亡くなつた上田敏博士は晩年、京都知恩院境内の源光院にある広岡氏の別荘に間借をして住んでゐた。
— 大正五(一九一六)年 『茶話』 青空文庫
上田敏博士の追悼会が先日知恩院の本堂で営まれた時、九十余りの骸骨のやうな山下管長が緋の袈裟を被つて、叮嚀にお念仏を唱へた。
— 大正五(一九一六)年 『茶話』 青空文庫
京都の知恩寺といへば、断わる迄もなく浄土宗の大本山である。
— 大正六(一九一七)年 『茶話』 青空文庫
知恩寺の床下からは、つい先日食べ荒したばかりの魚の骨がどつさり出た。
— 大正六(一九一七)年 『茶話』 青空文庫