孤猿
こえん
名詞
標準
lone monkey
文例 · 用例
なぜ仲間が、土牛をすぐれた作家だと強調することをしなかつたのか、そして奥村土牛といふ作家に院展に「孤猿」といふ性質の作品を描かせておいて平然としてゐたかといふことに疑をもつ、当然世に押しださなければならない作家は、画商の手を藉りるまでもなく、作家同志の協力と愛情に依つて行はれるべきであらう。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
きんのは朝から耳ん中で蠅が一|匹ぶんぶんいってやがって、いっこう聞こえんだった。
— 新美南吉 『ごんごろ鐘』 青空文庫
……屋根へ上っとると人の声はきこえんのや、まるで夢中になっとるんや。
— 菊池寛 『屋上の狂人』 青空文庫
コレコレここ、離しおれと云うたら……云うたて聞こえんけに往生するのう。
— 夢野久作 『笑う唖女』 青空文庫
「もう始まったですか」 「聞こえんかあの砲が……」 さっきから、天末に一種のとどろきが始まったそうなとは思ったが、まだ遼陽ではないと思っていた。
— 田山花袋 『一兵卒』 青空文庫
庄屋どんも、きこえんぞ。
— 菊池寛 『義民甚兵衛』 青空文庫
お上のなされ方がきこえんわ。
— 菊池寛 『義民甚兵衛』 青空文庫
海浜にさすらひ、去年の秋江上の破屋に蜘蛛の古巣をはらひてやゝ年も暮れ、春立てる霞の空に白川の関こえんと、そゞろ神のものにつきて心をくるはせ、道祖神のまねきにあひて取るもの手につかず。
— 島崎藤村 『桜の実の熟する時』 青空文庫
作例 · 標準
深い山奥で、一匹の孤猿が寂しげに鳴き声を上げていた。
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彼は集団に馴染めず、まるで孤猿のように一人で過ごすことが多かった。
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研究者は、群れから離れて暮らす珍しい孤猿の生態を観察している。
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