邂逅
かいこう
名詞動詞-サ変動詞-自動詞頻度ランク #33946 · 青空 484 例
標準
chance meeting
文例 · 用例
東国へ思い捨てたこどもに邂逅う望みを、姉の福慈岳の女神に失望した山の祖神は、せめて弟に望みを果し度いものだと、なおも東の方を志して尋ね歩るき出した。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
そこで或る街の深夜に、ぐでぐでに醉つて死場所を探してゐる不幸な紳士が、場末の薄暗い地下室で、チャップリンの扮してゐる乞食ルンペンと邂逅する。
— 萩原朔太郎 『酒に就いて』 青空文庫
けれどもまた夜になると、紳士は大酒を飮んでヘベレケになり、場末の暗い街々を徘徊して、再度また昨夜の乞食ルンペンに邂逅する。
— 萩原朔太郎 『酒に就いて』 青空文庫
私は少し興奮して孟買の私達の邂逅に懐古的な黒い騎士の心をもって、 ――アダ、できることなら貴女のために私は何かすることはないかと思うのです。
— 吉行エイスケ 『孟買挿話』 青空文庫
我々の離れることのできぬ別離も、数年後再び我々の陽光の下で俺達は嬉しい邂逅ができることを俺は信ずるのだ!
— 吉行エイスケ 『地図に出てくる男女』 青空文庫
僕は盲目の船頭に邂逅したことがある。
— 泉鏡花 『取舵』 青空文庫
が、これも相互に顔を見識らなかったので、二十年|振で初めて邂逅った現在の父と子が、此に忽ち敵となった。
— 岡本綺堂 『飛騨の怪談』 青空文庫
二十年|振で現在の子に邂逅いながら、其手に掛って殺されると云うのも自然の因縁でしょう。
— 岡本綺堂 『飛騨の怪談』 青空文庫