沂嶺
沂嶺
名詞
標準
文例 · 用例
背に老母を負い、星影青い夜を衝いて、またたくまに、隣県との山ざかい、沂嶺のいただきへかかっていた。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
じつアな土地の衆、ゆうべ沂嶺の上で、連れていたおらの大事なおふくろを、虎に啖い殺されてしまってさ」「げえっ、沂嶺を越えて来たって。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
沂嶺の虎といったら、泣く子も黙るによ」「そいつを、牝雄二匹、子を二匹、叩っ殺して降りて来たところだ。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
沂嶺の虎を四匹、しかも、たった一人でこの通り退治した豪傑が、この村を通らっしゃるぞ。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
沂嶺の大虎二匹、子虎二匹」「なるほど凄いもんだぞ」「いや凄いのは、ただ一人で四匹の虎を退治なすった人間の方だよ」「その人間様は、どこにいるだか」「あのお方らしいて。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
衆を恃んで不覚をとるな」 と、すぐさま沂嶺の麓村へ急派を命じた。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
かく申す青眼虎がまいるからには」 と、李雲は馬にまたがって先頭に立ち、沂嶺の近道を抜けて急ぎに急いだ。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
そんな中を、李雲の捕手隊は、縄付きの李逵と証人の曹旦那、名主、草簪の女などを引っ立てて、意気揚々、沂嶺越えの向うにある県城の町へひきあげて行った。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫