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上の句

かみのく
表現名詞
1
標準
first part of a poem or verse
文例 · 用例
和歌の上の句と同型だからというのも一つの説明にはなるが、それとは独立にも五七五のほうが短詩の形式としてすぐれていると思われる理由もなくはない。
寺田寅彦 俳句の精神 青空文庫
あとで今一本あなた様の御運開きの歌を詠んで上げとう存じまするが、まだ上の句が整いません。
――博多名物非人探偵 狂歌師赤猪口兵衛 青空文庫
また、ほかのお歌も、以前のやうに興の湧くままにさらさらと事もなげにお作りなさるといふやうなことは、少くなりまして、さうして、たまには、紙に上の句をお書きになつただけで物案じなされ、筆をお置きになり、その紙を破り棄てなさる事さへ見受けられるやうになりました。
太宰治 右大臣実朝 青空文庫
」 言うまでもなく、それは和歌の上の句五文字である。
岡本綺堂 小坂部姫 青空文庫
この夜、連歌したる後の即興に、『雨も心のありげなりけり』と、羽衣下の句を打出だすに、われ、とりあへず、『しめやかに語らふ窓におとづれて』と上の句つけたれど、はや眠りたるにや、答はなくて、鼾聲、雨に和して高し。
大町桂月 房州紀行 青空文庫
ところが和歌の先生は、上の句の「とも」に対して、下の句の結びは「なるらん」でなければ法に合わぬと言って、さように添削したが、作者自身としては、たとい将来のこととは言え、少しも疑いのない堅い決心であるから、「なるらん」などという生ぬるい言葉はいさぎよくないと言って、あくまで「なりけり」を固持していた。
堺利彦 私の母 青空文庫
早う書け」 玉藻はやはり打ち傾いていたが、やがて低い声で上の句を口ずさんだ。
岡本綺堂 玉藻の前 青空文庫
上の句の頭字を五十音順に列べた其|配列法が、最初少からず富江の怨嗟を買つた。
石川啄木 鳥影 青空文庫
作例 · 標準
読み手が上の句の最初の一文字を発した瞬間、会場に札を弾く乾いた音が鋭く響き渡った。
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「百人一首の上の句は暗記してるんだけど、対となる下の句がどうしても思い出せないんだよ」
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彼女が詠んだその和歌は、上の句で春の訪れを、下の句で消えない切なさを巧みに表現していた。
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