捏ち上げる
でっちあげる
動詞
標準
文例 · 用例
兎にも角にも、一つの事件を嗅ぎ出すと、柄の無いところに柄をつけ、半分以上は誰かに対する嫌がらせの記事を、三段でも五段でも捏ち上げる特別な腕を持っていたのです。
— 第四次元の恋 『奇談クラブ〔戦後版〕』 青空文庫
自分と女房を主人公に夢物語をデッチあげるが、この目の裏づけがないから、夢物語に真実の生命、血も肉もない。
— 坂口安吾 『オモチャ箱』 青空文庫
何か特別な「美」をデッチ上げることにサンタンたる苦心ばかりしているが、元来そんな「特別な美」なんてものはありえないから、其処に表現されているものは、唯重苦しい苛々した気持ちだけなのだ。
— ―― 牢獄の夫より妻への愛の手紙 ―― 『新しき夫の愛』 青空文庫
なにか書こうと思うものが胸に浮かんでから、それをデッチ上げるのに一週間はかかる。
— ――筆を折るの弁―― 『平次と生きた二十七年』 青空文庫