幻辞.com

失せる

うせる
動詞-一段動詞-自動詞
1
標準
to disappear
文例 · 用例
それより以前には、私の左の横顔だけを見せつけ、私のおとこを売ろうとあせり、相手が一分間でもためらったが最後、たちまち私はきりきり舞いをはじめて、疾風のごとく逃げ失せる
太宰治 ダス・ゲマイネ 青空文庫
そしてそれが消え失せるまで、前の苦悩に引代え魂も融けるような恍惚が全身の皮膚の薄皮の下まで匍い廻り、そのうれしさ、晴々しさ、私は涙のさんさんと落ちるに任せていたことである。
岡本かの子 宝永噴火 青空文庫
彼めに影を吸はるれば、人間は形痩せ、嘗めらるれば氣衰へ、蹂躙らるれば身を惱み、吹消さるゝと命が失せる
泉鏡太郎 三人の盲の話 青空文庫
これを聞いて渠は思わず手を差延べて、抱こうとしたが、触れば消失せるであろうと思って、悚然として膝に置いたが、打戦く。
泉鏡花 黒百合 青空文庫
猛獸羣は不意に驚いて、周章狼狽て逃げ失せる
押川春浪 海島冐檢奇譚 海底軍艦 青空文庫
これを見ると是非も言はず、默つてフイと消失せるが如く出て了つた。
泉鏡太郎 一席話 青空文庫
この怨みの脱け殻の鼓とその血統は今日を限りにこの世から消え失せるのだ。
夢野久作 あやかしの鼓 青空文庫
と同時に、その存在を完全に黙殺さえすれば、それは自分とみじんのつながりも無くなってたちまち消え失せる「科学の幽霊」に過ぎないのだという事をも、自分は知るようになったのです。
太宰治 人間失格 青空文庫
作例 · 標準
例句
2
標準
to go
作例 · 標準
例句
3
標準
to die
作例 · 標準
例句
失せる(うせる) — 幻辞.com