三尺の童子
さんじゃくのどうじ
名詞
標準
mere child
文例 · 用例
少時、劇に誘はれて大江山の鬼を観たりし事あり、三尺の童子たりし時にすら畏怖の念よりも寧ろ嘲笑の念を抱きたりしを記憶す、而して大江山の鬼は土蜘蛛等と共に中古の鬼物なり、是を彼のバツグビーア、ウイツチなどに比較せばいかに、その妖魅力の差違いかに遠きかは一見して知るべし。
— 北村透谷 『他界に対する観念』 青空文庫
「どこへ行くんだ」「鼻の向いた方へ」 なぞいった調子で、鼻がその持主の行く方向を示す事、船の舳と同様であるという事は、三尺の童子と雖も容易に認め得るところであります。
— 夢野久作 『鼻の表現』 青空文庫
地球上の物体が地面に向かって落ちる事は三尺の童子もこれを知る。
— 寺田寅彦 『知と疑い』 青空文庫
完全に法身を知らずして法を説くことは、三尺の童子をして鋭利なる刃を振り廻はさしめるに均しいからである。
— 田山録弥 『心理の縦断と横断』 青空文庫
わざわざ名乗ったばっかりに、斬り手の名は分る、配符は廻る、われわれ一党の素性も知られる、市中では、もう三尺の童子までわれわれを毛虫のように言いそやしておりますよ」「阿呆!
— 佐々木味津三 『流行暗殺節』 青空文庫
しかし「漢楚軍談」の漢の高祖に王者の真面目を発見するものは三尺の童子ばかりと云はなければならぬ。
— 芥川龍之介 『大久保湖州』 青空文庫
が、新聞の記事の大臣に英雄の真面目は少時問はず、凡人の真面目さへ発見するものは三尺の童子――ではないにもしろ、六尺の童子ばかりと云はなければならぬ。
— 芥川龍之介 『大久保湖州』 青空文庫
しかし甚だ稀に見る程度のものであつたが、維新後流行り出し、文部省で學校の科目に此名を採用するに至り忽ち全國に普及し、終に三尺の童子の口にも上る親しき語となつた。
— 狩野亨吉 『歴史の概念』 青空文庫
作例 · 標準
三尺の童子にもわかるような、簡単な言葉で説明してほしい。
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彼はまだ三尺の童子だが、大人顔負けの知識を持っている。
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こんな三尺の童子に、何ができるというのか。
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