放る
ほうる異読 ほる
動詞-五段-ラ行動詞-他動詞
標準
to throw
文例 · 用例
やがて使ひ終つてその妻楊子を彼の前にある灰皿の中に放つた時、フツと彼は彼の死んだ父親を思ひだした、その放る時の手付や気分やが、我ながら父親そつくりだつたやうな気がした。
— 中原中也 『古本屋』 青空文庫
掌中の紋理の『て』の字が見え初むる時より、寸々に明るく分々に明るくなつて、拇指の腸處の細紋が見え、指の木賊條の縱の纎いのが見え、漸く指頭の渦卷や流れ紋の見ゆるに至るまで、次第次第に夜が明け放るゝに及び、やがて日がさし昇るに及ぶ、其の間に天地の氣が人の氣に及ぼすもの無しとは誰か言ひ得よう。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
』とひよいと、放ると、濠の水へばちやりと落ちた。
— 泉鏡太郎 『神鑿』 青空文庫
と、ランチにまたロップを放る。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
父も兄も鍬を荷ひ駒を引いて歸つてきた例の兄の愛馬が鼻|放る聲も聞える。
— 伊藤左千夫 『古代之少女』 青空文庫
浮いたところの毫もない、さればと云つて心鬱した不安の状もなく、悠然として海の廣みに眼を放る體度は、雨に曝され雪に撃たれ、右から左から風に攻められて、磯馴の松の偏曲もせず、矗乎と生ひ立つた杉の樹の樣に思はれる。
— 石川啄木 『漂泊』 青空文庫
浮いたところの毫もない、さればと云ツて、心欝した不安の状もなく、悠然として海の広みに眼を放る態度は、雨に曝され雪に撃たれ、右から左から風に攻められて、磯馴の松の偏曲もせず、矗乎と生ひ立ツた杉の樹の様に思はれる。
— 石川啄木 『漂泊』 青空文庫
誰かがブッと屁を放る。
— 大杉栄 『獄中記』 青空文庫
作例 · 標準
「ほら、そっちへボールを放るぞ!」と父が息子に声をかけた。
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洗濯機の中に汚れた靴下を勢いよく放り込んだ。
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彼は面倒になったのか、読みかけの雑誌を床に放って寝てしまった。
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標準
to neglect
作例 · 標準
「いつまで宿題を放っておくつもりだ」と母親に叱られた。
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庭の手入れを放っていたら、雑草が背丈ほどに伸びてしまった。
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大切な書類を机に放ったまま、彼は一週間も旅行に出かけている。
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