布取り
ぬのとり
名詞
標準
文例 · 用例
「おれは昔は森の中の昆布取り、 その昆布|網が空にひろがったとき 風の中のふかやさめがつきあたり おれの手がぐらぐらとゆれたのだ。
— 宮沢賢治 『ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記』 青空文庫
ここは沿海州の波続き、ドン、ドン、ドン、流れ流れて、ホイこの海稼ぎ、のぞき眼鏡で、底さぐり、腕におぼえの車櫂、ドン、この昆布取り。
— 詩集(1)初期詩篇 『小熊秀雄全集-2』 青空文庫
二、ノルデはそれからまた十二年、森のなかで昆布とりをした。
— 宮沢賢治 『ペンネンノルデはいまはいないよ 太陽にできた黒い棘をとりに行ったよ』 青空文庫
湿布とりかへるときなどは、もう一つ手がほしいな。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
この歌の下の巻に、姫がはづかしき姿を憐むあまり布とりいでゝ恵みしものある、これ亦口碑に拠るこの時すでに姫の心狂じて、直にそを棄て去りしといふ、その蹟の規を逸するの嫌あるものから、かくはことわりおくのみ。
— 蒲原有明 『都喜姫』 青空文庫