男王
だんおう
名詞
標準
文例 · 用例
「おれは、大和の日代の宮に天下を治めておいでになる、大帯日子天皇の皇子、名は倭童男王という者だ。
— 鈴木三重吉 『古事記物語』 青空文庫
王ともかく本人をとて召し見ると、かの男王の前で金を吐く、王女馬の腹帯もて彼を縛り塩水を呑ませ鞭うつと玉を吐くを、王女拾い嚥みおわる。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
倭女王卑彌呼與狗奴國男王卑彌弓呼素不和。
— 内藤湖南 『卑彌呼考』 青空文庫
三國志が本亦以男子爲王といへるは、中元、永初二次朝貢せる者が男王なりしを以て、略してかく改めたるなるべく、又永初より光和までを算して住七八十年の句を作りしなるべし。
— 内藤湖南 『卑彌呼考』 青空文庫
中皇(=たかつすめらみこと)鏡王(=かゞみのおほきみ)など書くと、男帝・男王とまちがへられるからの註で、特別に女性の義を表す字をつけぬ書き方が多かつた為である。
— 折口信夫 『万葉集研究』 青空文庫
額田女王を、万葉に専ら額田王と書くのは、名高くて、男王と誤解する気づかひがなかつたからなのも反証である。
— 折口信夫 『万葉集研究』 青空文庫
其ノ狗奴國ハ、馭戎慨言ニ「伊豫國風早郡に河野郷あれば、それなどをいへるか、魏志に狗奴國の男王といへるも、すなはち此河野のわたりをうしはきゐたりしものをいふなるべし」トアリ。
— 白鳥庫吉 『倭女王卑彌呼考』 青空文庫
又「男子爲王」ハ、下文ニ、男王卑彌弓呼トアルニ由リテ、日韓古史斷ハ、卑彌弓ヲ日子ト讀ミテ、「伊豫國造の皇別より出でゝ、當時來りて其の國を鎭めたまへるを謂ふに似たり。
— 白鳥庫吉 『倭女王卑彌呼考』 青空文庫