奴凧
やっこだこ
名詞
標準
kite shaped like an Edo-period footman
文例 · 用例
あったな雨|降れば無ぐなるような奴凧こさ、食えの申し訳げなぃの機嫌取りやがて。
— 宮沢賢治 『十六日』 青空文庫
傍にいた奴凧が大層気の毒がって、「章魚さん、もう喧嘩はおよしなさい」 と仲裁しました。
— 夢野久作 『章魚の足』 青空文庫
恁うやつて、奴凧が足駄を穿いて澁谷へ落ちたやうに、ふらついて居るのも、詰り此手紙のためで、……其も中の文句の用ではありません――ふみがらの始末なんです。
— 泉鏡太郎 『艶書』 青空文庫
仕丁 はあ、皆様、奴凧が引掛るでござりましょうで。
— 泉鏡花 『多神教』 青空文庫
生事、奴凧と云ふ身で、ふら/\と胸を煽つた。
— 泉鏡太郎 『麥搗』 青空文庫
私の少年時代の玩具といえば、春は紙鳶、これにも菅糸で揚げる奴凧がありましたが、今は廃れました。
— 岡本綺堂 『我楽多玩具』 青空文庫
糸の切れた奴凧のように、なぜそうからみ付くんだよ。
— 岡本綺堂 『影』 青空文庫
アパートの窓のすぐ近くの電線に、奴凧が一つひっからまっていて、春のほこり風に吹かれ、破られ、それでもなかなか、しつっこく電線にからみついて離れず、何やら首肯いたりなんかしているので、自分はそれを見る度毎に苦笑し、赤面し、夢にさえ見て、うなされました。
— 太宰治 『人間失格』 青空文庫
作例 · 標準
正月の青空に、見事な奴凧が揚がっていた。
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彼は子供と一緒に、手作りの奴凧を公園で揚げた。
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伝統的な奴凧のデザインは、とてもユニークで目を引く。
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