渡し銭
わたしせん
名詞
標準
ferriage
文例 · 用例
お蔭で氏は渡し銭を払ふ事を忘れてゐた。
— 大正六(一九一七)年 『茶話』 青空文庫
のみならず友達のS氏にまで、その後二三ヶ月といふもの、どうしても渡し銭を貰はうとしなかつた。
— 大正六(一九一七)年 『茶話』 青空文庫
でも三|途の川は今だに渡し銭を六文しきや取りません。
— 大正八(一九一九)年 『茶話』 青空文庫
同時に、金さえあれば、大概のことは片がつくらしい次の時代への渡し銭にもと思ったのだ。
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫
「なにさ、今すぐ解るこったが、飛脚を立てるなら三途川の渡し銭を持たしてやらなくちゃなるめえって寸法よ。
— のの字の刀痕 『釘抜藤吉捕物覚書』 青空文庫
ローマ人は渡し銭を船に乗るなり払った。
— ESSAIS DE MONTAIGNE 『モンテーニュ随想録』 青空文庫