手長猿
てながざる異読 テナガザル
名詞
標準
gibbon (any small, long-armed ape of family Hylobatidae)
文例 · 用例
その結果によれば、比較的重い脳をもっているものは人間の外に手長猿、鸚鵡、はつか鼠、駒鳥などで、これらのものの脳は体量の二十分の一ないし百分の一くらいの目方である。
— 寺田寅彦 『話の種』 青空文庫
老いたる男 鷲の鳥でおぢやらぬなら手長猿かいのう。
— 木下杢太郎 『南蛮寺門前』 青空文庫
鬘を被たるやうに梳りたりし彼の髪は棕櫚箒の如く乱れて、環の隻※げたる羽織の紐は、手長猿の月を捉へんとする状して揺曳と垂れり。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
『荀子』に〈猩々尾なし〉とありて人に近き由述べ居るが、南部支那に産する手長猿も、無尾だから、攷えると最初猩々と呼んだは手長猿の一種にほかならじ、後世赤毛織りが外国より入って何で染めたか分らず、猩々の血てふ謬説行われ、それより転じて赤毛で酒好きのオラン・ウータンを専ら猩々と心得るに及んだのだ。
— 猴に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
手が非常に長いから手長猿といい、また猿猴の字音で呼ばる。
— 猴に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
『水経注』巻三三に広渓峡に手長猿多きもその北岸には決してこれを産せぬとある。
— 猴に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
されどその心性人に類せる点多きは真に驚嘆すべし、ダーウィンは猴の情誼厚きを讃め、あるアメリカの猴がその子を苦しむる蠅を払うに苦辛し、手長猿が水流中に子の顔を洗うを例示し、北アフリカの某々種の猴どもの牝はその子を喪うごとに必ず憂死し、猴の孤児は他の牝牡の猴必ずこれを養い取って愛撫すといった。
— 猴に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
ジョンソン説に、手長猿は同類甚だ相愛すれど一たび死ねば構わぬに反し、氏が銃殺した猩々の屍を他の猩々どもが運び去ったと。
— 猴に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
作例 · 標準
動物園で手長猿が軽快に木から木へと飛び移っていた。
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手長猿は、その長い腕を使って森の中を高速で移動する。
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ドキュメンタリー番組で手長猿の家族の生活が紹介された。
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