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杉箸

すぎばし
名詞
1
標準
chopsticks made of cedar
文例 · 用例
ベコニアはすっかり枯れて茎だけが折れた杉箸のようになり、蟹シャボの花も葉もうだったようにベトベトに白くなって鉢にへばりついている。
寺田寅彦 病室の花 青空文庫
赤福の餅の盆、煮染の皿も差置いたが、猪口も数を累ねず、食べるものも、かの神路山の杉箸を割ったばかり。
泉鏡花 伊勢之巻 青空文庫
――誰に習っていつ覚えた遣繰だか、小皿の小鳥に紙を蔽うて、煽って散らないように杉箸をおもしに置いたのを取出して、自棄に茶碗で呷った処へ――あの、跫音は――お澄が来た。
泉鏡花 鷭狩 青空文庫
一生瓜を作つても馬の蹄鐵を造つても、又一生杉箸を削つて暮しても差支ない。
幸田露伴 努力論 青空文庫
糸で杉箸を結えて、その萩の枝に釣った。
泉鏡花 二、三羽――十二、三羽 青空文庫
」五「三|厘でもありさえすりゃ、中汲だろうが、焼酎だろうが、徳利の口へ杉箸を突込んで、ぐらぐら沸え立たせた、ピンと来て、脳天へ沁みます、そのね、私等で御覧なさい、香を嗅いだばかりで、ぐらぐらと眩暈がして、背後へ倒れそうなやつを、湯呑水呑で煽りやがるんで、身体中の血が燃えてまさ。
泉鏡花 式部小路 青空文庫
手桶の冷たい水で曝した蕎麥は杉箸のやうに太いのに、黄蜀葵の特色の硬さと滑らかさとで椀から跳り出し相に成るのであつた。
長塚節 青空文庫
一生瓜を作っても、馬の蹄鉄を造っても、また一生|杉箸を削って暮しても差支えない。
幸田露伴 努力論(現代訳) 青空文庫
作例 · 標準
お正月のお膳には、香りの良い新品の杉箸を添えるのが我が家の習慣だ。
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杉箸は軽くて持ちやすいため、毎日の食事でも愛用している。
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懐石料理の店で出された杉箸の、きめ細かな木目と上品な香りに心が落ち着いた。
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